KPIを知っている?
「仕事で使う業績の数値目標だよね」
これって大事な視点が抜けている。
業績指標の「鍵」……つまり、重要かどうか。
だから、なんでもKPI扱いするのはおかしい。
何が重要なのかわかりませんと言ってるようなものだ。
集中と選択という考え方もあるわけだし。
人事評価の個人目標に業績を連動させるとして、その目標をKPI扱いするのもおかしい。
事業の鍵が従業員の数だけ存在する……訳がない。
今後の会社の将来と方向性を決めるものだからだ。
経営者がゴール(KGI)と一緒に考えないといけないはず。
評価項目をKPI扱いするなら、多くの項目を建てさせてはいけないとも思う。
理由は2つある。
1つは、項目が増えるほど、1つの項目にかけられる時間が少なくなるからだ。
出来ることは限られるし、最悪建てた数値目標すら達成するのが危うくなる。
もう1つは、優先度の低い項目に時間を割くことになるという効率の悪さだ。
1番大事な項目にしっかり取り込む方が成果出るに決まっている。
達成できなかったときに部下の評価が悪化することを心配するのであれば、フォローをするなり目標を調整するなりやり方はいくらかある。
評価の保険で項目を増やすなんて、目標未達を促進しているようなものではないか?
時間は有限だ。
大事なことを明確にして、部下に行動を提示し、リソースを適切に使用する事が上位者の仕事であり、責任ではないのか。
そのために、管理職はマネジメントフレームワークやロジカルシンキングを会得しておいて欲しいと思うのは贅沢な要望なんだろうか。